ATTABOYSの遠征は、レンタカーを借りて移動をするか、保護者に現地まで各々が送ってもらいます。しかし、最近は敢えて電車で移動することがあります。公共のマナーを学ぶこと、保護者に送ってもらうことが当たり前と思わず、自分たちで移動することが大きな目的です。電車での移動には、もちろんチームの野球道具や、自分の荷物も持って乗車します。電車内が混みあっている場合、荷物の持ち方はどうすべきか、乗り降りする方がいる場合、どのような位置にいるべきかなど、考えるべきことはたくさんあります。時には、乗客の方に注意されることもあり、引率の指導者は申し訳ない気持ちでいっぱいになるとともに、小学生の子どもたちにとっては大きな学びになると感じています。
保護者の方に目的地まで送ってもらうのと、自分で荷物をもって公共交通機関を使って移動するのとではまったく違います。私たちの教育の柱である「生きる力」を養うのは、もちろん後者のほうだと考えます。試合をして勝つことも大切ですが、同等かそれ以上に社会のルールを学んだり、他人と触れる機会をもったりすることは彼らの財産になります。
乗客のみなさまには、指導が行き届かずご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、社会全体で、未来ある子どもたちを育てるという温かい気持ちでご指導いただければ幸いです。
子どもたちの成長を一番に考え、これからも便利さとは逆行する行動を敢えてするかもしれません。生きる力を獲得すべく、私たちは進んでいきます。