新たな試みとして、瀬野竜之介氏によるスポーツペアレンティングの講義を保護者、指導者対象に2か月に1度のペースで行っています。スポーツペアレンティングとは、子どもがスポーツに取り組む時に、保護者が適切な関り方で支え、スポーツ経験をポジティブな成長につながるものにするための、考え方や実践を指します。子どもたちを取り巻く環境はとても大切で、成長に大きな影響を与えます。もちろん、よい影響を与えることもありますが、逆も然りです。
瀬野竜之介さんは、少年野球の指導において最も尊敬している方の1人です。その選手は早熟傾向にあるか、晩熟傾向にあるか、誕生日はいつか、生活態度はどうか、保護者との距離感はどうか、そのような事を鑑み、どのようなアプローチをするのが正しいか、将来どのような選手になるかという事を的確に言い当てます。様々な経験から、「見える」ものがあると思いますが、その彗眼たるや見事なものです。その瀬野さんから定期的に、保護者や指導者は子どもたちにどのように接するべきかを学べる機会は大変ありがたく感じています。
話の中に、育成年代は休養も練習と同じくらい大切で、サッカーJリーグユースのあるチームは、午後の練習を禁止しているという内容がありました。ATTA BOYSでも基本的に活動は午前中のみとなっています。4時間の練習で、体も頭もフル回転してほしい、そして午後の時間は、友だちと遊んだり家族と出かけたりしてほしいという願いがあります。人生を豊かにするという意味もありますが、野球選手を目指す上でも、体を大きくする上でも、特に育成年代真っ只中の小学生期は休養は重要です。あえて午後の時間帯を空けています。スペインのサッカー育成システムの中にも、どれだけ余白を作るかが重要という考えがあるという記事を見ました。その余白があるからこそ、クリエイティブな発想が生まれたり、もっとプレーしたいというフレッシュな気持ちで練習できます。練習をしなければ上手くならないのは間違いないですが、「やればやるほどよい」というのは間違いだと思います。不安故に詰め込みがちですが、あえて余白を作ることが大きな成長につながります。なにより体が大きくなる、できる期間は限られています。その時に「大きくならない」行動をとるのはナンセンスです。私たちが参考にしているドミニカ共和国でも、練習は早朝と夕方にすることが多いようです。理由は、「暑い日中に活動するとカロリーを消費しすぎるから」だそうです。ただがむしゃらにやるより、大人は冷静に導いてあげる必要があると感じました。
